第118夜:Kindleで写真集を出版してみるよ ~準備編~

※この記事は2017年7月29日に再編集しました※

今まで紙媒体での写真集は仕事でも個人的にでもつくったことはあるんですが。
電子書籍というものに興味がでなかったため、なんとなーく避けていたんです。

それが去年、ある方のKindle本の表紙を作らせていただいた関係で、
調べていくうちにだんだんと興味が出てきて。

「写真集だったら、案外簡単に出版できるんじゃないの?」と思い、
さっそく作ってみることにしました。
思い立ったらすぐにやらないと気が済まないタイプです。

そうだ!Kindleで写真集を出版してみよう!

Kindleで写真集をつくるにあたって、いろいろと調べてみました。

インターネットでも情報はそこそこ拾えるのですが、この際なので
Kindle出版のことについて書かれたKindle本を3冊購入し、写真集も2冊購入してみました。

思っていたよりも簡単にできそうだなあという印象ですが、
表紙を用意したり、専用のソフトをインストールして使わないといけなかったり、
作成した電子書籍をKindleダイレクトパブリッシングで登録・申請する手続きがあったりと、
ちゃちゃっとやって、さっと出版!てな感じにはいかないようです。

まずは、Kindleで写真集を出版するまでの大まかな流れです。
ザッと10ステップになりました。

1.掲載する写真、表紙にする写真を選ぶ

2.タイトルを考える、表紙をつくる

3.写真の構成を考える(番号をふる)

4.掲載する写真のサイズを変更し、圧縮

5.コミッククリエイターで写真集をつくる

6.Kindle Previewerで完成した写真集をチェック

7.Kindle ダイレクトパブリッシング(KDP)アカウント登録)

8.出版作業(必要項目の入力とデータのアップロード)

9.権利と価格設定をして出版

10.出版したKindle写真集を宣伝する

1.掲載する写真、表紙にする写真を選ぶ

当然ですが、写真集なので写真が必要です。
今回はソルトさんと連名で「路地(裏)」の写真集をつくることにしました。
で、今までフィルムカメラで撮りためた「路地」の写真をかき集めること30枚前後。
(もう少し増えるかも)

選別した写真データを一度フォルダに集めます。
フォルダ名はなんでもいいのですが、ここでは「photodata」としました。
この元になる写真データは、後の作業で圧縮に失敗した、トリミングを変更したいなど
でてくるかもしれないので、別のところにコピーしておくことをオススメします。

フォルダに保存したところです。

kindle写真集 写真の準備

 

2.タイトルを考える、表紙をつくる

表紙は、原稿(ここでは写真ですね)とは別に準備する必要があります。
パワーポイントやペイントを使う方法、専門の業者・デザイナーにお金を払ってつくってもらう方法などがありますが、私はPhotoshopで自作しました。

”最低サイズ2700×1600px以上、解像度300ppi以上、サイズ5MB以下のJPEG画像”
とガイドラインにあるので、今回は2700×1950pxでつくりました。

たくさんのKindle本の中に並ぶことになるので、タイトルと表紙はかなり大事になってきます。
帯を付けると、それっぽくなりますよね。ぜひ楽しく試行錯誤してください。

つくった表紙はわかりやすく「cover」というデータ名にしておきます。

ついでに「奥付け」的なものも画像で作製しました。

kindle写真集 奥付け

3.写真の構成を考える(番号をふる)

構成=写真の並び順です。
まず、ここをしっかりやっておかなければいけません!(←私は忘れていました)

Amazonの場合、「無料サンプル送信」とか「「なか見検索!」で最初のページを一部試し読みできる機能があります。なので、冒頭にもってくる写真が非常に重要なんです。

掲載する順番が決まったら番号をふっておきます。

……「004.jpg」「006.jpg」「008.jpg」「010.jpg」……
という具合に偶数で付けておきましょう。
こうしておくと、あとで「並びを変えたい」「章表紙を入れたい」「写真を追加したい」
といったときに便利です。備えあれば憂いなし。

4.掲載する写真のサイズを変更し、圧縮

サイズについては昨今、いろんなデバイスがあるので悩むところです。
すべてのデバイスに合わせることは不可能なので、
できるだけ見やすいように設定するしかありません。

Kindle Fire、iPad、どちらに合わせても左右や上下に余白が出るんです。

情報が少し古いですが、基本的な考え方として以下のサイトが非常に参考になります。
特別授業:キンドルで漫画・絵本・写真集をリリースしよう!

Amazonのガイドラインでは、全ページ表示にする場合「300 ppi で 1200 x 1800 ピクセル以上」との記述があります。私もはじめはこのサイズで作ろうとしていました。

ただ、「高解像度の端末用に最適化する」の項目に「端末の画面いっぱいに表示する画像ならば、画像の幅を 3,200 ピクセル (最高解像度の端末である Kindle Fire HDX 8.9″ の画面幅の 2 倍) にします。」との記述があります。こ、これはかなりの高解像度……。

ですが、私がつくろうとしているのは、精密機械の設計図や、
ピンチアウトして細部まで見て欲しいような芸術作品ではありません。

いろいろ迷いましたが、今回は、
縦写真=1280px×853px、横写真=1280px×1706pxとします。(72dip)

横位置で表示したときに「見開き(画面いっぱい)」で表示されるように、横写真は2分割します。
上のサイズでいくと、1280px×853pxということになります。

で、もう1つ重要なのが「写真の圧縮」です。
これについても上で書かれているので詳細は割愛しますが、写真の圧縮には
「JPEG mini」が便利。無料版は多少の制限があるのものの、
インストール不要で使うことができます。

「JPEG mini」の使い方は簡単

下記のURLをクリックします。
JPEG mini

JPEG miniの使い方 TOP画面

「UPLOAD PHOTO」をクリックすると、以下のような画面になります。

JPEG miniの使い方 放り込む

この中へ圧縮したい写真を放り込んでくださいませ。
そうすると、グングン圧縮されていきます。

JPEG miniの使い方

圧縮が完了したら、左下の「Download Full~」をクリックして画像をダウンロードします。

それぞれの画像のプロパティを確認してみると、かなり小さくなってます。
ここでは比較しませんが、画像自体を比べてみても劣化は見られませんでした。
いや、実際には劣化しているだろうと思いますが、肉眼で確認できるレベルではありません。

JPEG miniの使い方 比較

インストール版(有料)だと、データを一気に圧縮できるらしいです。
アップロード・ダウンロードの手間がないそうで。
2000円くらいなので画像系をよく扱う人は購入してもいいですね。(てか、私か……)
今回は無料版でチマチマやりました。せこい……。

と、こんな感じで下準備があるわけです。
とりあえず作ってみることが大事。ってことで、先に進みます。

横写真を2分割する

これをやっておくと、デバイスを横にしたときに写真を見開き1枚で表示できます。

分割には便利な「PhotoScape」というソフトを利用します。
こちらからダウンロードしてください。

PhotoScape ダウンロード画面

ダウンロードできました。次にインストールします。

どんなオプションがあるのか見てみます。(気になる)

PhotoScape セットアップ画面

おそらくデフォルトでチェックが入っていると思います。必要なければチェックを外します。

PhotoScape セットアップ画面その2 PhotoScape セットアップ画面その3

インストール完了です。

分割作業をします。正直、Photoshopを使うよりも超簡単です。
作業の前に、分割してなくていいデータ(縦写真や奥付けなど)を避難させておきます。

PhotoScapeを起動し、「分割」をクリック。

PhotoScape 起動したところ

下記のようなウィンドウが開くので「追加」をクリック。

PhotoScape 写真の分割手順

先ほど圧縮したデータを保存しているフォルダを選び、全データを選択して「開く」をクリック。

PhotoScape 写真の分割手順

真っ二つに分割したいので、列=2、行=1にします。
セルのサイズも念のため半分のサイズになっているか確認。

PhotoScape 写真の分割手順

下記画像のように設定して「分割」をクリックすると分割が開始します。

PhotoScape 写真の分割手順

フォルダを確認してみると、ちゃんと分割されています。
データ名に追加で番号がふられていますが、そのままで大丈夫です。

PhotoScape 写真の分割手順 分割後

二分割にする前のデータは省き(バックアップデータとして保存しておくことをオススメします)、
Photodataの中には、分割したデータの入った「output」フォルダと表紙だけにしておきましょう。
※画像では表紙の名称がmykindle_cover~となっていますが、実際にはcoverとリネーム

 

5.Kindle Comic Creatorで写真集をつくる

kindle-comic-creator

Comic Creatorをダウンロードします。Windows版とMac版があるのでお間違いなく。
それぞれ、「プレビューツール付き」と「プレビューツールなし」があるんですが、
とりあえず、「プレビューツール付き」でOKです。
インストールまで済ませておいてくださいねー。

次回は、さっそくComic Creatorで写真集をつくっていきます。