第116夜:LOMO-LC-Aの魅力を再確認してみる

私が一番最初に自分で買ったカメラは「LOMO-LC-A」です。※写ルンですは除く

見飽きた風景が、見慣れた空が、まるで魔法にでもかかったかのように写るそのカメラに、わたしは夢中になりました。

にもかかわらず、このブログで大々的に取り上げたことがなかったなと……。
LOMOだけで500枚以上は撮影しているのに、です。

というわけで、今回は改めてLOMO-LCAの魅力について書いていこうと思います。

コシナCX-2をコピーした旧ソ連のカメラ「LOMO-LC-A」

日本製のコシナCX-2というカメラをコピーしてつくられたのがLOMO-LC-A(以下LOMO)です。

1982年に発売されました。
(82年といえば、世界で初めてCDがプレスされた年ですね。関係ないですけど)
そのコピーっぷりは徹底していて、サイズや重さはもちろん、ネジの位置まで同じだそうで。

ただ、如何せん仕事が雑でした(苦笑)
できあがった写真は、ピンぼけ、周辺光量落ち。


しかし、こんなデタラメなカメラがヨーロッパで大ヒットしちゃいました。

LOMO-LC-Aの歴史はこちらから

レンズは青紫にコーティングされています。
このレンズで撮影すると、なんでもない風景やいつもの日常をドラマティックに切り取ることができるんです。

新たな価値観を生んだLOMO-LC-A

ピンぼけや周辺光量落ち、ハイコントラストな写り、クロスプロセス現像による遊びを楽しむ。
※クロスプロセス現像とは、簡単に言うとわざとカラーバランスを崩して現像する現像処理のこと

このLOMOの魅力が世界中で一大ムーブメントを起こすことになりました。

とにかく自由に。なんでもアリ。
そもそも写真って、そういうものだよねって気づかせてくれるカメラなんです。

トイカメラみたいなものだし、思い通りに撮れなくて当たり前。被写体との距離もいまいち掴めないし、ブレたり、暗すぎたり。明るすぎたり。最初のうちはもう大変で。フィルムセットがうまく出来てなくて何も撮れてないこともよくありました。

でも、それ全部ひっくるめてLOMOなんです。

撮影のポイント

なんといっても「距離」。

赤枠で囲った部分のレバーで0.8m、1.5m、3m、∞(無限大)と設定できます。


被写体との距離に合わせて変える必要があるんですが、撮影に夢中になると忘れるんですよね。

近すぎた例

ピンぼけも味になりますが、毎回だとガッカリするので、寄りすぎには注意してください。

無限大だと何も気にすることなく撮影できますよね。

距離を測る方法はなにかあったように思いますが、私はとにかく慣れるまで撮りました。
結果、ピンぼけ写真を大量生産することになりましたけど(苦笑)

硬いものはやわらかく。やわらかいものは、よりやわらかく。
無機質であればあるほど、LOMOの魔法は強くなる。

これからもLOMOの面白さ、カメラの楽しさを伝えていけたらと思います。

2003年10月某日 広島市横川にて